单项选择题

地球上には、暑くて乾いた砂漠地帯もあれば、逆に、冬にはマイナス数十度(1)下がり、雪と氷に閉ざされてしまうところもある。そのようなところにも、いろいろな動物たちが、それぞれの環境に適応しながら生きている
動物の体の形と気候との間には、おもしろい関係がある。一般に寒い地方に住んでいるものの(2)が、暖かい地方に住んでいるものに比べて、体が丸っこく小太りしていて、耳とか手足とかの体の出っ張り部分が少ないという傾向が認められることである。
寒いところで体温を一定に保つ(3)ためには、体内で生産した熱をできるだけ失わないようにしなければならない。同じ体積の体(4)、体の出っ張り部分が少なく、体型が球に近いほど体の表面積は小さくなる。体の表面積が小さいということは、外気と接する面積が小さいということであり、それだけ外気(5)うばわれる熱が少なくなる。体が小太りしていて丸っこい(6)、寒い地方で生きていくのにたいへん都合のいいことなのである。
実際に、寒い地方に住む北極キツネは、丸くて小さい耳(7)している。耳とか手足などの部分は、血管が体の表面近くにあるので、そこから熱がうばわれやすい。だから、耳が小さいことは、熱がうばわれて体温が下がる(8)防ぐのに役立っている。
逆に、暑い砂漠に住むイヌ科動物のフェネックは大きな耳を持っており、そこから体熱を放散(9)体温が上がりすぎないようにしている。
動物園関係者の間で、象はかなり寒いところでも飼えるが、キリンはむずかしいということがいわれている。それは経験(10)出た言葉であるが、先に述べたことと無関係ではない。象の体つきは、どちらかといえば球形に近いし、キリンは足や首が長く、(11)寒地向きの体形ではない。
また、寒い地方に住む動物は、同じ種類の中では、暖かい地方に住むものに比べて、体格が大きいといわれている。ニホンシカを例にとってみると、北海道のエゾシカ、本州、四国、九州のホンシュウシカ、屋久島のヤクシカ、沖縄のケラマシカと、北から南に行く(12)、体格が小さくなっていく。
一定の体温を維持していくため、熱の生産は、筋肉の活動によって行われる。体が大きく、筋肉が発達していればいるほど、熱量の生産が多くなる。体が大きいのは、熱量の必要な寒地の生活に適しているわけである。
寒冷地に住む動物は、防寒用の優れた毛皮を身につけている。ニホンカモシカの冬毛は、実に立派である。体から直角に毛が立つように生えているのだ。毛によって、外気と皮膚の間に空気の層がつくられ、外気の温度の影響を直接受けない(13)のである。

(1)(13)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。

A.から
B.を
C.まで
D.の